マスタング エンジン不動

1966y Ford Mustang

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お出かけ先にてエンジンが不調になり、その後エンジンが不動になってしまった66マスタングさん

オーナー様は都内にお住まいですが、神奈川にお出かけの際に不動になり、以前から弊社のホームページを見て頂いていたらしく、出先からお電話を頂きレッカーにて搬入されました。

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ご入庫時に手土産までいただいてしまいすみません、、、

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早速症状を確認すると、スターターモーターは元気よく回るものの、初爆がまったく無い状態で、点火もしていませんでした。

スパークプラグもかぶっていたので、中古のイグニッションコイルと中古のスパークプラグに交換し、

クランキングすると一発始動

イグニッションコイルが壊れて不動になったんでしょうね~

と、オーナー様に説明し、どうせなら点火系を一新した方が今後も安心ですよね~

そして、キャブ車には必須と考えてるMSDも勧めると、オーナー様はどうも乗り気では、、

話を伺うと、MSDは壊れやすいと聞いていた様でした

無理にお勧めはしませんが、少なくとも自分が今まで付けさせてもらったMSDで壊れてしまったのは無いと思いますが、絶対壊れない物はないので、勿論壊れる時は壊れますと正直に説明させて頂き、結果MSDもお取付させて頂く事に

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MSD6A、8.5mmユニバーサルタイプのプラグワイヤー、ディスキャップ&ローター、スパークプラグと点火系を一式新しく

この年式は元々ポイント点火方式ですが、既にポイントから電子式のトランジスタータイプに交換されていた為その部分はそのまま使用しました。

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オーナー様はご自身でも研究しながら作業をされるとの事で、キャブレターもご自身で交換されたらしいです

いつもの様に、、プラグワイヤの引き回しを悩みながら

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旧車の場合色々社外パーツを付けられたり、整備するお店によって独自の方法で修理する事も多いので、同じ車でも取付する方法が異なるのは良くある事です。

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そして、MSD本体は助手席足元に取付して完成

エンジンも一発始動

走行テストも問題なく、工場に戻って来るまでは、、すこぶる快調でした。。

までは、、、

一端エンジンを止めた後に再始動した時、、

んっ 

一瞬ミスファイヤーがあった様に感じたのです。

気のせいかと思い軽くアクセルを踏むとやはりミスファイヤーします

なんじゃこりゃ

取付ミスか、すべて再確認するも異常は無さそう、、、

結果これが

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交換されていたので、手を付けなかったセミトラが、熱を持つとダウンする事が原因でした

後から思えば、このセミトラが壊れかけていて、お預かり当初に交換した純正の中古イグニッションコイル程度であれば、制御出来ていたものの、元々付いていた純正よりハイパワーのイグニッションコイルの電流を制御しきれない事がエンジン不動の原因だったのかと思われます

こんな単純なシステムでも奥が深い事を改めて思い知らされた事例です

セミトラをアメリカから取り寄せ交換後はこの症状も改善され至って快調に

 

しか~し、、、、、普段の行いが悪いのか、、はたまた車が教えくれたのか

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今度は完全不動に

なに

調べてみると、今度は後付けされた電磁フューエルポンプが不動になっていました。

これも旧車あるあるで、後から色々な回路が追加されまくり、それらのパーツや回路に不具合が出る事も、、、

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後付けパーツ等の不具合を直すには、配線をひたすら追っかけて行くしか方法がありません

こんな感じで配線が沢山ある中、一本の配線を目で追いながら何処から来てるか調べるんです。

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ポンプからの配線を追っかけて行くと、エンジンルームのこのヒューズボックスを介して室内にバッテリー電源を引き、室内にてリレーを使ってイグニッション電源に変換していましたが、、

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ヒューズボックスのINには12Vありですが、OUTは0Vです。

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オーバーロードなのか、接触不良なのか、、、ヒューズボックス内部で熱を持ち、端子を抑えているプラスチックが溶けて端子が奥に引っ込んでしまい電源を供給出来なくなったのが原因でした。

ヒューズボックスを交換して無事エンジン始動

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また、不動とは関係なかったのですが、こんな所も発見

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ミッションのニュートラルスイッチからの配線がエキマニに接触事故

これもほっておくと被覆が溶けてショートしちゃいますから、配線を引き上げて固定しときました。

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今回は色々な事が勃発しましたが、何とかまとまって終了

オーナー様には追加配線の怪しい所を見直す事やリフトアップした時に気になった箇所の修理をお勧めしました。

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そうそう、、

オーナー様がとても心配されていたので、万が一MSD本体がトラブった時に工具無しでMSDを回避して点火システムを復旧できる様な配線を作っておきました。

親切~(笑)

 

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