C5 コルベット REDUCED ENGINE POWER


スピードメーターのインフォメーションセンターにREDUCED ENGINE POWERの文字が出て、

アクセルを踏んでも加速出来ない状態になる、C5 コルベットの修理です。

この横文字はエスカレードとかでもちょいちょい見ますが、エンジン出力低下の警告です。

C4コルベットから97年に世代交代したC5コルベットですが、コンピューター制御方法もOBD1からOBD2に進化して、電子制御がすこぶる性能アップしてます🤙

特にドライブバイワイヤー(電スロ)は車の性能を劇的に進化させて、まさに神化と言っていいほどです!

ですが、電スロは諸刃の剣でもあり、万が一でも異常な信号が出てしまったの時に、アクセルを踏んでいないのに暴走する可能性もあり!!

ですので、アクセルペダルポジションセンサーもスロットルポジションセンサーも、それぞれ二系統以上の信号を常に監視して、異常を感知すれば、車が暴走しない制御をするって事です。

今回はそのトラブルコードの一方のスロットルポジションセンサー❗
スロットルポジションセンサーは、スロットルバルブの開度を感知しています。

ドライバーがアクセルペダルをどれくらい踏んでいるから、スロットルバルブをこの位開けるといった信号を、ECU(PCM)がスロットルモーターに出力します。

その信号からモーターが動き、スロットルバルブが開きます。
スロットルバルブが開いた角度を監視するのが、スロットルポジションセンサーです。

今回のトラブルコードはスロットルポジションセンサー内のセンサー1とセンサー2の値のずれが発生して、トラブルコードP1221が発生し、同時にスピードメーターのインフォメーションセンターに即座にREDUCED ENGINE POWER異常を表示して、アクセル踏んでもパワーが出ないモードに移行!

お預かり後のメモリーでコードは確認は出来たものの、オンデマンドの確認は出来ず、、、
お客様にはその旨説明させていただき、先ずはセンサー交換してみましょうと相談。
ですが、このセンサー純正は生産終了だったので、社外品でもそれなりに名のあるメーカーの物を使いました。

センサー交換後に少し経ってから、お客様からまた連絡が、、、
同じ症状がまた出ましたと💦

現車確認時に症状出ず、
メモリーからセンサー交換、
ん~🤔
安易に考え過ぎた結果か、、、😥

配線図を再確認してみれば、スロットルアクチェーターコントロールモジュールなる物が、、、、
このモジュールアクセルペダルセンサー、スロットルポジションセンサー、スロットルモーター
全てを管轄しているモジュール。

安直な考えでセンサー交換は間違えだったか?

あれですよ、ここ交換してダメなら次はこれって感じの修理はすごく楽です。
ですが、それってお客様のお財布に頼って、自分が胡坐かくって事でもあります。

ですが、勘違いしていただきたくないのは、『調べる』には対価が必要って事です。

コンピューター診断した結果は〇〇のトラブルコードです。
これはコンピューターが診断した結果ですので、しっかりとその原因を突き止めるには技術と時間と道具が必要になります。

弊社では、今までの経験値からこのコードならばこのセンサー交換して様子を見ますか?
までご説明して納得していただきセンサー交換等に進む事がほとんどです。

今回も、、、、ですが、私が納得出来ないので、しっかりと検証する事に。
常に異常値が出ていれば検証も楽です。
ですが、インターバルに出る症状はいつ出るか分からないので時間が必要です。

幸いな事にこのC5さんは症状が比較的多く出ていたので、末端の数値をオシロスコープで監視して、ピンポイントの異常数値を発見👀

ほんのコンマ数秒の電圧ドロップをコンピューターは見逃していませんでした。

こういう短時間のデーターはサーキットテスターでの監視は不可能。

コンピューター診断機で表示されるデーターはあくまでも車両のコンピューターが読み取ったデーターなので、やはりアナログでセンサー末端の数値を読み取れば、センサー異常なのか供給電圧がドロップしているのか等を確認できます。

この結果から交換したセンサーの異常❗

すなわち交換したセンサーの初期不良で、センサー交換するまえと同じトラブルコードが出たという結果😫

今回の作業はまったくもって赤字ですが、修理屋のへんなスイッチが入ってしまい、原因探求したって事例でした。

故障探求は奥が深いです😵‍💫

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