2012Y ダッジ・チャージャーの赤ウインカー、実はNG?日本の保安基準との違いに注意!

【ご相談事例】2012年 ダッジチャージャーを中古車で購入されたお客様からのご依頼です。

アメリカ車ではウインカーが赤色のままになっている車もありますが、実はこれは日本ではNGです。


🟧 日本のルールでは「橙色」が必須!

日本の道路交通法(保安基準)では、方向指示器(ウインカー)は橙色(オレンジ)でなければならないと決められています。
そのため、アメリカから並行輸入された車は、日本で登録する際にウインカーの色を必ず橙色に変更しないといけません。


🛑 実はこの車、購入時から赤色ウインカーのままでした…
今回のお客様の場合ですが、中古で購入した時点で、すでに赤ウインカーのままだったそうです。
つまり、「ストップランプと同じ赤いLEDがウインカーとして点滅していた」という、完全なUS(アメリカ)仕様の状態でした。
これはつまり、日本の保安基準に適合していない=違法状態ということになります。
😩 これ、誰の責任?
本来であれば、こうした輸入車を販売する際には
登録時に保安基準に適合するよう、販売店側がきちんと整備しておくべきです。
にもかかわらず、明らかにNGな状態で納車されていたということは…
販売店側の確認不足、もしくは意図的な見落としと捉えざるを得ません。
お客様が悪いわけではなく、しっかり整備されていると信じて購入されたわけですから、こういうケースは本当に残念です。

🛠 US仕様→日本仕様の改善には「配線図」がマスト!
アメリカ仕様の車を日本の保安基準に適合させるためには、配線図の確認が欠かせません。

ただ、当社では車両販売を行っていないため、新しい車両の配線図はあまり手元にありません。
それでも、かろうじてこのあたりの年式の配線図は所持していたので、それを頼りに日本仕様への改善(改造)内容を調べてみることにしました。

🔍 「日本仕様ウインカー」は、最初の検査では必ず付いていたはず!
先ほども書いた通り、日本で最初に登録される際の検査では、必ず橙色(オレンジ)のウインカーが取り付けられていたはずなんです。
なので、「元の日本仕様に戻せるだろう」と思いながら、
配線を辿って確認を進めていったのですが…

💥 あちこちねじねじ、グルグル配線…
実際に配線を確認していくと…
この通り、「ねじねじ」して繋げただけの接続があちこちに😰
おそらく前に手を加えた業者さんも、よく分からないまま、色々試してみたんでしょうね。

さらにテーピングを丁寧にほどいていくと、
中から出てくるのは…💀
「えっ、ここも直結⁉」
「この配線どこに繋がってるの!?」
「これはもう、電気的ギャンブル…」
といったレベルの状況でした。

そしてこちらもアメ車あるある。

サイドマーカーです。

テールレンズのウインカーがUS仕様ですので、当然?
サイドマーカーも付いてませんでした。

🟠 今回の改善プランは…
オーナー様と相談のうえ、
「外側テールレンズのストップランプと共用だったウインカーをやめて、バックランプの位置にウインカーを移設する」
という改善方法に決定しました✨
実は、テールレンズを分解して内部にウインカーを増設することも検討しました。
でも、このテールレンズは非分解タイプ
無理に開けてしまうと、レンズが割れるリスク💥
分解後に内部構造的にウインカー追加ができない可能性❌
と、やってみないと分からない博打的作業になってしまうので、今回は避けました。

🔧 バックランプ→ウインカーへの変更は定番…でも今は一味違う!
実際このバックランプをウインカーに変える手法は、昔から並行輸入車の改善でよく使ってきた定番手段なんです。
ただし…!
昔と今では、電気の“流れ方”が全然違うんです😅

かつてはヒューズボックスから電源を取って、シンプルな配線で済んだのですが…
最近の車は、すべてコンピューター制御
ウインカーの信号も、直接コンピューターから各灯火類に送られているため、
ちょっとした電源の取り出しにも車両側の構造理解と技術が必要になってきます。

ウインカーに変更したことでバックランプが無くなってしまったので、
今回はバンパーに汎用品を追加取付して対応完了💡
これにて、日本仕様の灯火類改善は一通り終了です✨

とはいえ、そろそろ…
アメ車の赤ウインカーも日本で合法にしてくれてもいいんじゃ?🤔
そんな淡い期待を胸に、トランプの再登場に期待しておきましょう👍笑

でもその前にぜひ、
排気量縛りの自動車税等の見直しをお願いしたいところですが…!
👉 頼むよ、トランプ〜!🤩

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埼玉県坂戸市八幡1-9-2(アストロプロダクツ坂戸店様正面)
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